谷宜樹のボクシング人生

ボクシングについてもっと知ってほしいです。

世界王者は全部で何人いる?

「ボクシング世界王者は全部で何人いるのか?」、実はとても難しい質問です。
正確な人数とタイトルをすべて把握している人はほとんどいないのではないでしょうか?
今回は乱立する世界王者について解説しましょう。


■世界王者には種類がある

まずボクシング団体は4つあり、それぞれに王者を認定しています。
団体ごとの王者についてみていきましょう。

世界ボクシング協会WBA
レギュラー王者
スーパー王者
統一王者
ゴールド王者
休養王者

世界ボクシング評議会WBC
レギュラー王者
暫定王者
ダイヤモンド王者
名誉王者
フランチャイズ王者
休養王者

国際ボクシング連盟IBF
王者
暫定王者

世界ボクシング機構WBO
王者
暫定王者


WBAの世界王者はなぜ多い?

ボクシングは、ミニマムからヘビー級までの17階級あります。
普通に考えれば階級ごとに一人ずつ、17人の王者がいると思うでしょう。
しかし、WBAが認定している王者は40名ほどいます。
一つの階級に複数の王者が存在するとはどういうことなのか、納得のいかないファンやメディアも多いようですが、今のところ改善する様子は見受けられません。


■なぜ複数王者が存在するのか

団体が王者を複数認定するのには理由があります。
それは、潤沢な団体運営費用をねん出するためです。
団体の収入は、各地で行われるタイトルマッチの認定料です。
タイトルが増えればそれだけ収入も増えるため、団体は次々と王者枠を作っていったわけです。
特にWBAだけに存在する「スーパー王者」になるには、他の団体の王者との統一戦を行って「統一王者」にならなければならず、その度に巨額の資金が動きます。
スーパー王者になれば防衛戦でも優遇されるなど、ボクサーにもファンにも旨味のある仕組みになっています。
しかしこれではどの階級に何人の王者がいるのか把握しきれず、ボクサーの本当の強さも判断しにくい状況です。


IBFWBOの王者を見るとWBAWBCの王者乱立ぶりに驚いてしまいますが、多くのタイトルマッチを望むファンがいるのも事実です。
しかし、複雑すぎる構造は一度シンプルに戻した方がいいのでは、という見解が大半のようです。

 

 

 

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