天才的なハンドスピードを持つ長谷川穂積とは
強打でKO勝ちできるボクサーばかりが人気とは限りません。
パワーはなくとも驚異的なハンドスピードとタイミングのセンスで人気を博したボクサーがいます。
今回は、長谷川穂積について解説しましょう。
■3階級制覇を成し遂げた長谷川穂積
体重により細かく階級が分かれているボクシングでは、複数階級制覇が可能です。
現に、オスカー・デ・ラ・ホーヤ(アメリカ)やマニー・パッキャオ(フィリピン)は6階級、トーマス・ハーンズ(アメリカ)やフロイド・メイウェザー・ジュニア(アメリカ)などは5階級を制覇しています。
日本人も負けておらず、井岡一翔は4階級、井上尚弥や長谷川穂積などが3階級の制覇に成功しています。
軽量級の層が厚い日本人ボクサーにおいて、バンタム級・スーパーバンタム級・フェザー級と制した長谷川穂積は、日本ボクシング界が誇るエースとして戦績を重ねてきました。
■天才的なハンドスピード
長谷川穂積の人気が高い理由の一つに、ハンドスピードがあります。
パワーはそれほどでもなくとも、瞬発力のあるパンチをここぞという絶妙なタイミングで繰り出すセンスは、長谷川穂積の大きな魅力でしょう。
天才的なハンドスピードを持ち、カウンターを得意としているため、一撃でのKO勝ちという試合をいくつも見せてくれました。
長谷川穂積のKOを「芸術的だ」と評価する識者も多いです。
■打ち合いに行ってしまう
長谷川穂積の特徴として挙げられることの多いのが「打ち合いに行ってしまう」という点です。
見せ場を作ろうというサービス精神からか、相手と正面から打ち合いに行ってしまい、逆にパンチを食らってしまいます。
41戦36勝(16KO)5敗という輝かしい戦績を持っていますが、負け試合のほとんどは打ち合いからの敗北でした。
しかし、10度の防衛に成功するなど、屈強な精神力を持っており、未だに人気の高いボクサーの一人といえます。
3階級制覇に10度の防衛成功という記録を持つ長谷川穂積は、王者のまま現役引退しました。
引退後はその人気と知名度を活かし、テレビなどでも活躍しています。
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