クルーザー級はなぜ人気が低い?理由を解説
ボクシング大国のアメリカでは、迫力のある試合が楽しめる重量級が人気です。
しかし、ヘビー級に次ぐ重量級であるクルーザー級の人気はいま一つと言われています。
なぜなのか、理由を探ってみましょう。
■重量級が人気のアメリカ
軽量級のボクサーが多い日本と違い、アメリカでは重量級ボクサーが多く、人気も高いです。
17もあるうちの最重量階級であるヘビー級は90.72kg以上であればよく、上限がないことから「無差別階級」とも呼ばれており、もっとも人気があります。
選手層も厚ければファイトマネーも破格で、明らかに他の階級とは一線を画す存在でしょう。
ボクシング界では4つの団体があり、それぞれに独自の王者を据えるなど独立傾向が強いですが、ヘビー級王者に関しては思うところがあるようです。
各団体ともヘビー級だけは個別で王者を立てず、統一戦や統一防衛戦を開催するなどまとまりのある行動はある種、異様といえるでしょう。
それだけ、アメリカ国民にとってヘビー級は特別な階級なのだと推測できます。
■ヘビー級とクルーザー級の違いとは?
ボクシング界きっての人気階級であるヘビー級ですが、他の重量級はどうでしょうか?
一つ下は90.72kg以下のクルーザー級です。
巡洋艦の意味を持つ「クルーザー」との名前から、さぞかし人気のある階級かと思いきや、実はそうではないようです。
体重上限のない階級へ上がらず、わざわざクルーザー級に留まるということは「ヘビー級から逃げた」という印象を持つボクシングファンが多く、人気がありません。
試合でも、体重制限のないヘビー級ではパワーをベースとしてスピードやテクニックを駆使して試合を行いますが、クルーザー級はそうはいきません。
同じような体格でも迫力が違うため、どうしても盛り上がりに欠ける部分があります。
■まだ見ぬスターがいる可能性も
不人気階級と言われるクルーザー級ですが、ヘビー級に一番近い階級でもあります。
クルーザー級を制した後にヘビー級へ挑む、というルートも残っています。
パッキャオやメイウェザーに続くスターがいるかもしれません。
そういった目で試合を見てみると、クルーザー級の試合も見ごたえのあるものになるでしょう。
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