平均10年といわれるボクサーの短い選手寿命の理由
選手寿命の短いスポーツといえば水泳やテニス、フィギュアスケートなどが挙げられますが、特に短いといえばボクシングではないでしょうか?
今回は日本のプロボクサーの選手寿命について解説します。
■プロボクサーは選手寿命が短め
日本のプロボクサーの選手寿命は、平均すると10年ほどと言われています。
70歳を過ぎても現役で活躍する選手がいるようなゴルフやボーリングなどに比べると、非常に短いです。
ルールがあるとはいえ、ボクシングは殴り合うスポーツです。
ケガのリスクも大きく、気力・体力の衰えがパフォーマンスに影響しやすいためと考えられます。
また、過酷な減量も無関係とはいえないでしょう。
試合の度に10kg以上の減量を行うボクサーもいます。
試合直前は水すらほとんど口にしなくなり、体づくりも追い込みに入ります。
そんなことを何十年も続けられる人は多くないのが現状です。
■プロボクサーの年齢制限とは
日本のプロボクサーの選手寿命が短いのには他にも理由があります。
それが、JBCが定める「年齢制限」です。
プロテストを受けられるのは申込の時点で満34歳までとなっており、取得済みのライセンスについても37歳を過ぎれば自動で失効されます。
ただし王者タイトルを持っている、トーナメントを勝ち進んでいるなどの事情がある場合は考慮されます。
■プロボクサーの引退年齢は上がりつつある
選手寿命の短いプロボクシングですが、一昔前に比べると少しずつではありますが延びてきています。
以前は25歳くらいがピークとされ、20代のうちに引退という流れが多かったのが、近ごろは30歳を過ぎても現役を貫くボクサーが増えてきました。
要因としては、無謀な試合運びをしなくなったことや、精神論による体づくりをしなくなったことなどが挙げられます。
同じ減量でも、昔と今では進め方に大きな違いがあります。
体にかかる負担も随分と軽減され、選手寿命が延びていると考えられます。
ボクシングは他のスポーツに比べて、選手寿命が短いことで知られていますが、少しずつ延びてきています。
このまま選手寿命が延び、引退年齢が上がって、多くの試合が見られることを願いましょう。
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