谷宜樹のボクシング人生

ボクシングについてもっと知ってほしいです。

山中慎介が受けた2度もの理不尽な仕打ちとは

2018年3月に引退した山中慎介ですが、彼は引退を決意したきっかけは実に理不尽な試合でした。
どのような経緯があったのでしょうか?


山中慎介が受けた2度の「理不尽」

WBC世界バンタム級1位だった山中慎介は2018年3月、ルイス・ネリ(メキシコ)とのリベンジマッチに挑みました。
2017年8月に4回TKO負けを喫してから約半年かけて調整してきた舞台でしたが、ネリの体重超過という仕打ちを受けます。
試合は、スーパーバンタム級をも超える重量のネリにパワーで押され、2回TKO負けで終わりました。
実は山中慎介がネリから理不尽な仕打ちを受けたのは、これが初めてではありませんでした。
1度目に対戦した際にネリは、ドーピング検査で禁止薬物が検出されています。
相手に2度も理不尽な仕打ちをして得た勝利にネリとその陣営は大喜びしていました。


■ネリは勝利と引き換えに信頼性を失った

体重超過により王座はく奪となったものの、楽に勝利を得たネリに世間は冷ややかな目を向けます。
山中慎介は12度の防衛を成功させるほどの実力の持ち主で、世界中にファンがいました。
「インチキ」「イライラする」「汚れた2度の勝利」など、ネリの信頼性は地に落ちたといっても過言ではありませんでした。
勝利を歓迎する人が大半を占めた祖国メキシコでも「メキシコの恥」といった厳しい批判が噴出したほどです。


■反省するコメントも

対戦からしばらく経った2020年、ネリはインタビューに応じる形で当時の試合についてコメントしています。
そこでは「反省している」「申し訳ないと思っている」「教訓を学んだ」など、己の行動を反省する様子がうかがえるものの、その真意は測りかねます。


ネリに負けを喫した山中慎介は引退を決意します。
もしもネリが真摯に試合に向き合っていたら、違った結果になったかもしれません。

 

 

 

 

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