ヘビー級は体重上限がない？最重量は何kg？
1～2kgほどの細かな違いによって17もの階級が存在する男子プロボクシングですが、一つだけ上限のない階級があります。
ヘビー級の体重制限はどのようになっているのでしょうか？
■ヘビー級の体重制限はどうなっているのか
体重別に17の階級を設けている男子プロボクシングですが、一番重量があるのがヘビー級です。
200ポンド（90.7kg）以上のボクサーはすべてヘビー級となります。
他の階級であれば上限が存在しますが、ヘビー級にはありません。
したがって、100kgでも120kgでもヘビー級を名乗れてしまいます。
■身長については考慮しない
ボクシングでは体重によって細かな階級分けを行うものの、身長については一切ルールを設けていません。
体重のコントロールさえできれば、どの階級を目指してもいいことになっています。
そのため、ボクシングが大人気のアメリカでは迫力ある戦いが見られるヘビー級が特に人気ですが、メキシコでは機動力のある軽量級が人気など、地域によって人気の階級が異なります。
日本人は小柄な体格なこともあり、スーパーミドル級以上のチャンピオンは誕生していません。
■ヘビー級のボクサーでも減量することはある
上限がないのであればヘビー級ボクサーは減量経験がないのかというと、そうとも言い切れません。
体重が増えればその分、機動力が落ちます。
ヘビー級の人気ボクサーといえば、モハメド・アリやマイク・タイソンなどがいますが、この二人はいずれも100kgを超えない程度の重量でした。
重さのあるパンチと、機動力のバランスを保つため、ボクサーにとって減量は欠かせないものです。
ちなみに歴代ヘビー級王者でもっとも重量があったのはロシアのニコライ・ワルーエフです。
体重は最大で148kgもありました。
ニコライ・ワルーエフは213cmと身長も高かったため、試合では迫力のある対戦が楽しめました。
ボクシングでもっとも重量のあるヘビー級は体重上限がないため、ボクサー自身がコンディションを判断しなければなりません。
そうした努力によって、迫力のある試合が楽しめるのですね。
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