谷宜樹のボクシング人生

ボクシングについてもっと知ってほしいです。

高校ボクシング界の雄!南京高とは

世界チャンピオンが何人も誕生するなど、京都には高校ボクシング界では有名な学校があります。
特にボクシングが盛んというわけでもない京都で名門と称されるまでになったのはなぜなのか、解説していきましょう。


■南京都高等学校ボクシング部とは

ボクシングに関わる人間であれば「南京高」と聞けばピンときます。
京都の私立の男子校である南京都高等学校、略して南京高は言わずと知れたボクシングの名門です。
南京高ボクシング部を語るうえで欠かせない人物といえば故武元前川(たけもと・まえかわ)さんでしょう。
武元さんは生前、ボクシング部の監督を務めていました。
創部2年目から熱心に指導した甲斐もあり、教え子には、

村田諒太WBA世界ミドル級
山中慎介:元WBC世界バンタム級
久保隼:元WBC世界スーパーバンタム級

といった世界チャンピオンたちがいます。
他にも、経営者として手腕を発揮する谷宜樹など、ボクシングとは別の道で活躍する人物も多いです。


■今は京都廣学館高等学校として再スタート

決してボクシングが盛んとは言えない京都で名門校としてその名を知られるようになった南京高ですが、2013年に「京都廣学館高等学校」と校名を変更、男女共学となります。
南京高から廣学館へと名前を変えましたが、武元さんが教え子たちと築き上げた「南京高」の伝統は変わりません。
今も将来を嘱望される若いボクサーが廣学館から次々と誕生しています。


■卒業後もつながっている

南京高のボクシング部は、学校の部活動の域を超えているのではないか、と思わざるを得ない節があります。
卒業後、進学や就職などで散り散りになった部員たちは今も多くが何らかの形でつながりを持っているからです。
後輩の試合があれば声を掛け合って観戦に行き、世界チャンピオンが誕生すればOBが後援会を立ち上げる、目に見えない絆でお互いを信頼し合っていることがうかがえます。
学校の部活動では技術的なことは教わっても、内面的なことはおざなりになってしまうことも多いなかで、南京高のボクシング部は異彩を放つ存在といえるでしょう。
これは社会に出てからも円滑な人間関係を育むうえで必要なスキルです。
こんなところにも武元さんの指導が息づいていると感じられます。


スポーツの強豪校と聞くと内面的な部分は後回しになると思われがちですが、ボクシングの名門「南京高」ではそんなことはありません。
今は「廣学館」と名前を変えたため、校名を聞いてもピンとこない人も多いかもしれません。
しかし、南京高が作り上げた伝統的な指導は変わらずに続いています。

 

 

 

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